振動と振動計
振動センサについて
(圧電式加速度ピックアップ)
機械振動の測定に用いる振動計は、その測定対象となる機械の振動の大きさや周波数帯域などによって、ピックアップを選択します。
ピックアップを選択する上で特に重要なポイントは、感度や周波数範囲、大きさ、質量です。
◆小さな振動(微振動)を測定する場合
感度が高く、質量が大きなピックアップを選択します。
◆大きな振動を測定する場合
感度が小さく、質量が小さいピックアップを選択します。
◆ピックアップの感度と質量について
ピックアップは、質量が大きいほど感度が高くなり、小さな振動に対して大きな出力が得られるため微振動まで測定が可能となります。ただし、設置時の共振周波数が低くなるため高い周波数帯の測定には適しません。一方、質量が小さいほど感度が小さくなるため、測定可能な加速度の上限が上がりますが、微振動の測定には向きません。設置時の共振周波数が高くなるため、高い周波数帯の測定に向いています。
◆圧電式とサーボ式
リオンでは圧電式とサーボ式の加速度ピックアップを用意しており、測定可能な周波数の範囲を広くカバーし、それぞれの特長を活かし測定目的に応じて広く選択することが可能です。圧電式加速度ピックアップは小型軽量および測定周波数範囲が広く、高精度・高信頼性で取り扱いが容易なので、幅広く一般的に使用されています。サーボ式はDCまで周波数応答が完全にフラットで、低周波数の雑音も非常に小さく、概ね10Hz以下の測定に使用します。地震計のセンサにも多く使用されており、サーボ式の測定可能な周波数の上限は約100 Hzです。
詳しくは動画(リオンYouTube公式チャンネル)をご覧ください。
約5分間で、圧電式加速度ピックアップの選定における大事なポイントをご確認いただけます!
約5分間で、圧電式加速度ピックアップの選定における大事なポイントをご確認いただけます!
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