AS-20PC5の残響室法吸音率算出では、空室時と試料設置時の温湿度変化の補正を行った吸音率(JIS A 1409:1998 附属書Eの算出式による)を算出できるか。
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型式AS-20PC5
AS-20PC5で可能です。空室時(AS-20PC5では「試料なし」状態)と試料設置時(AS-20PC5では「試料あり」状態)のそれぞれで残響時間測定を行って測定結果をファイル保存し、両者のファイルを読み込んで吸音率計算を行います。
空室時および試料設置時に、残響室内の温度と湿度を温度計および湿度計にて測定し、測定条件として入力した上で残響時間測定を行ったのであれば、ファイル内に温湿度情報が記録されていますので、その情報を利用してJISの式に基づく温湿度変化補正を行うことができます。
また、補正の適用有無は簡単に切り替えられます。
なお、JISでは残響室表面積に対する試料面積の比を考慮に入れる式と、その比が十分小さいとして無視する式の2つが提示されていますが、AS-20PC5では測定条件にて残響室表面積の値を「0.0000」に設定すると後者の無視する式で計算する仕様となります。
詳しくは、AS-20PC5の取扱説明書にて、「残響室法吸音率の算出」の章の「吸音率、等価吸音面積の計算書式」の節に吸音率計算式および温湿度変化補正式を掲載していますので、そちらをご覧ください。