バンド値を合成した値とAP値が合わないのは何故か。
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騒音計
型式NA-27
フィルタ応答の性質からくる現象で、NA-27のAP値はバンド値とは別に演算しているので、パワー合計値は一致しません。
AP値はバンド値よりもフィルタ幅が広く応答が速いので、信号変化に対する追従性があります。このため、一般に衝撃性の音に対しては、レベル上昇時はAP値のほうが合成値より大きくなり、レベル下降時は合成値より小さくなります。信号の主要成分帯域が低いほど、また衝撃性が強いほどこの傾向が顕著になります。
■APマックスでの合成値
APマックスではAP値が最大・最小のときのバンド値が表示されるので、上記の説明が当てはまります。
■Bandマックスでの合成値
Bandマックスではバンド毎にその値をとった時刻が違うため、AP値と合成値の間に関連性はなく、バンド合成すること自体無意味です。