測定器の仕様で使用されているオーバーオールとは。
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型式計測器全般
「オーバーオール値」は「オールパス値」とも言いますが、一般に分析モードにおいて使う言葉で、分析をしない場合は単独で使用することはあまりありません。「オーバーオール値」はその機器測定可能な周波数全帯域での測定値です。それに対して、各周波数での測定分析値を「バンドパス値」や「スペクトル値」といいます。オクターブ値、1/3オクターブ値では、分析前のオーバーオール値(AP)と周波数分析後にdBの和を計算するオーバーオール値(APW)とがあります。 振動計等に付加されているFFT分析機能のオーバーオール値は、測定器内での演算による値(APW)です。FFT分析の場合は、測定器の測定可能な周波数全体でなく、設定上限周波数(例えば DC~500 Hzに設定すれば、DC~500 Hz)の全体の値をオーバーオール値といいます。)