SA-A1使用事例

 
振動分析プログラムによる機械振動測定システム
多機能計測システムSA-A1に振動分析プログラムSX-A1VAをインストールすると、機械振動の測定ができます。振動計モードとFFTモードがあり、機械振動の専用器として機能します。入力は最大4チャンネルであるため、3方向(水平2方向、鉛直1方向)や複数箇所の同時測定が簡単に行えます。これにより、測定時間の短縮を図ることができ、また従来よりも詳細な診断を行うことができます。
振動計モードでは、加速度、速度、変位の同時測定のほか、瞬時値の連続保存(100 msec毎)や振動波形の収録ができます。設備診断に必要な絶対値判定機能を有し、ISO10816シリーズで定められる閾値に基づいてユーザーが指定した判定基準に対し、測定結果の良否判定ができます。また、定期的に測定し蓄積された加速度・速度・変位の測定データを一括で出力し、エクセルなどの表計算ソフトウェアを使って、日々の変動を傾向管理(相対値判定)することもできます。
FFT分析モードでは、加速度、速度、変位のFFT分析、時間波形表示が行えます。さらに、加速度エンベロープの分析ができますので、軸受・歯車の診断にも使用できます。
また、B5サイズ、軽量(約1.2 kg)、バッテリ駆動でハンドリングが良いため、現場での振動測定・分析に最適です。振動測定、分析のほか、回転センサ、回転計を接続すると回転数も測定できます。

システム図
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機器構成

品名 型式
多機能計測システム(2チャンネル/4チャンネルFFTパッケージ) SA-A1FTB2/SA-A1FTB4
振動分析プログラム SX-A1VA
SDカード(512 MB/2 GB/32 GB) MC-51SD1/20SD2/32SP3
圧電式加速度ピックアップ(アンプ内蔵型) PV-57I/91C/91CH/97I/など
ピックアップ用ケーブル VP-51シリーズ
BNCアダプタ VP-52C(PV-57Iでは不要)
マグネットアタッチメントなどのアタッチメント類
回転センサ、回転計など
測定画面例
振動計モード
絶対値判定(危険(赤)、注意(黄)、良好(緑)を色で識別)
振動計モード
傾向管理(相対値判定)
FFTモード 2チャンネル表示(アンバランス)
FFTモード 2チャンネル表示(軸受異常)

使用事例

  • 機械設備の振動測定
  • 絶対値判定
  • 相対値判定
  • 軸受、歯車、機械設備などの精密診断