多機能計測システムSA-A1と無線ドックSA-A1WDを使用すると、危険な現場（プラント、工場、橋梁、道路の高所など）での設置作業が容易になります。無線化することで、センサからのケーブル配線作業を最小限に抑えられるだけでなく、設置作業の安全性向上、作業時間の短縮、作業者数の減少、設置部材（ケーブル配管など）の削減が図れます。また、ケーブルの配置、通線などの都合で、不可能であった箇所への設置も、無線化により可能となる場合があり、測定の幅が拡がります。
下図は、プラントの高所にマイクロホン、加速度ピックアップ、SA-A1WDを複数箇所に設置して、SA-A1により遠隔測定しているイメージです。測定データを無線で送信するため、ケーブル延長は不要になり、測定システムの設置が簡素化できます。測定データは無線ドック内のアンプに保存される仕組みのため、測定中に無線通信が途切れても欠測は生じません。測定完了時にアンプ内の測定データをSA-A1本体にダウンロードします。SA-A1は最大4台のSA-A1WDと無線接続することができますので、最大4チャンネル×4台で合計16チャンネルの音、振動の測定・分析ができます。